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俺、まちがってねぇよな?

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はぁ?ハンバードハンバードのライブの価値は0円だと?

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どうも、星川(@Soh_RundabanSP)です。

 

昨日(2016/11/24再放送分)放送のNHK Eテレ「オイコノミア」ご覧になられた方いますか?

オイコノミアは芸人の又吉直樹さんが経済学について学ぶ番組です。

 

昨日の特集が「音楽と経済学」でした。

 

なんと!著名なアーティスト「ハンバードハンバード」さんが登場し、一曲だけ披露するというNHKっぽい贅沢さ。

 

面白かったのは後半部分で、そのハンバードハンバードさんのライブが「もし言い値だったらいくら払うか?」という問いから人間の経済学的行動を紐解いていきます。

 

ハンバードハンバードのライブにいくら払う?出演者の答え

で、実際にライブ(一曲だけ)を見た出演者のみなさんの答えが以下のとおり

  • 又吉さん:20000円
  • 清水ミチコさん:5000円
  • 田中さん(芸人・漫画家)4500円

一般の参加者の方々はそれぞれ2000円、1200円、840円、800円、100円でした。

 

そして経済学を教えてくれる大竹先生はなんと…

 

 

0円!!!

 

 

なにー!?

一曲とは言え、一流ミュージシャンのライブにそれしか価値がないだと…!?

 

いやいや、これはもちろん経済学について学ぶため。

 

もともと消費者には自分が最も得をするために行動する「合理性」があるそうです。

例えば、同じ商品が違う店で1000円と500円で売っていたら、500円の方を買いますよね?

同じように0円で無料配布している店があったら、やはり0円の方を手に取る。

 

そういった「合理性」からすると「0円でもOK!」と言われている言い値のシステムなのに、値段をつけてしまうのはかえって不合理だと言うこと。

 

しかし「合理性」と相対するように、人間には「セルフイメージ仮説」というのがあります。

 

セルフイメージ仮説とは?

自分がフェアな人間であるという自己イメージを守るために利他的な行動をとるという行動経済学の仮説

番組より引用

番組だと特に又吉さんが顕著でしたが、「自分の番組に出てもらった責任があるから…」とか「1曲で帰して、今嫌われていると思う」といった理由で値段を決めていました。

こう言うとただのカッコつけ?みたいに思えますが、セルフイメージ仮説は「実際に人に見られているかどうかは関係ない」そうです。

 

又吉さん、清水ミチコさん、田中さんはモノづくりの人間ですから「コンテンツにはこのぐらいの価値があって当然だ」という感覚が比較的高額な値付けへと導いているようです。

自分の価値観や倫理観、いわば自分ルールにそぐわないと思えば、たとえ無料を提示されても人はお金を払う、と。

 

おぉ~、面白いですねぇ。

 

そもそも(特にエンタメ)コンテンツのプライシングはいいかげんなモノだ

この話を聞いて、ドワンゴ川上会長の『鈴木さんにもわかるネットの未来』『コンテンツの秘密』を思い出しました。

 

川上さんは「ネットでもコンテンツは0円」にならない、と主張します。

そもそもデジタル商品でもラインスタンプやスマホゲームのガチャなどは従来のメディア(デバイス)で販売された類似コンテンツより多くの売り上げています。

 

さらにたとえ0円で買えるように言い値で販売しても「セルフイメージ仮説」によって、0円にはならない。

セリフイメージ仮説が川上さんの主張を後押ししているように感じます。

 

元を正すと特にエンタメにおけるコンテンツの価格とは、かなりいい加減に決まっていますよね?

なぜデジタルコピーのガチャに多額のお金を突っ込むのか?

それはもう「欲しい!」という感情と「他に売っていない!」という状況がそうさせているんです。

特に「欲しい!」は重要で、コンテンツとは基本的に生命維持に必要ないものですから、コンテンツで稼ぐには消費者に圧倒的な感情を持ってもらう必要があります。

 

今回のオイコノミアのようにそれぞれの背景から生まれる感情によって、100円~20000円まで価格に差があったのです。

如何にコンテンツの値段がいい加減になりたっているかわかります。

 

バンドマンのみんな、安売りに意味はないぞ!

さてこれらの理論をバンドマンとしてバンド活動に活かしてみると「安売りをしてはいけない」ということが言えると思います。

たまにライブハウスでも見かけるんですよ…。

 

「10曲入り、CD100円です!!」

 

これは一番意味がないプライシング(値付け)ですよねぇ。

売っても赤字だし、なまじっか値段がついているためにお客さんも得でない。

誰も得をしていません。

 

単純に考えるとしっかりと利益を出せて次の活動がつながる値段で売るか、無料の波及効果によってファンの獲得を狙うか、どちらかにした方が良いと思います。

 

そしてもうお分かりかと思いますが、コンテンツが売れる仕組みを成立させるには「欲しい!」という感情を想起させる必要があるという大前提があります。

つまり良い音楽をやる、という一言につきます。

 

10曲100円などという小手先のマーケティングで状況を変えようと思わずに、普通に2000円~3000円の価値があるアルバムを作れるように努力する。

おそらくその方が正しい努力の道なのだと思います。

(これは完全にブーメランだが)

 

そんなわけでバンドマンのみなさんは思い切って高めの値段設定で自分の音楽を売りましょう!

意識的に0円にするのはアリですよ

 

 

 

それでは!

 

 

ところで俺、まちがってねぇよな?